goeringiiを求めて

このブログを始めて最初の投稿が自分の一番好きなディッキア goehringii についてでした。
その時に「自分の持っているoriginal cloneってなんぞや?」と書いたことがきっかけで、日本ブロメリア協会の大先輩が色々とgoehringiiについての情報を教えてくださり、それ以降ネットで様々なタイプを見つける度に全部欲しい!と思ってしまうゴエコレクター(現在見習い期間中)への道を歩み始める事となったのです(笑)最近になって急に面白い物が集まってきたのでここにご紹介。
以下の蘊蓄は大先輩からの受け売りとコンスタンチノ氏のblog 「Dyckia Brazil」からの抜粋になります。

そもそもgoehringiiは交配種(ハイブリッド)ではなく自然界に生息している原種ですが、一般的な園芸店に並んでいるものは正式には「goeringii hybrid」と表記されるべきで、ゴエリンギーの血の入ったゴエリンギーっぽいものがほとんどです。コンスタンチノ氏曰く、本来のピュアゴエリンギーは「極めてレアな存在」だそうです。でも自生地で自然交配している可能性まで考えると、何を持ってピュアとするかの定義も難しそうですね。

それでは最初にgoeringiiと名付けられた株とは?それは1991年Werner Rauh(ヴェルナー・ラウ)氏によって学術記載されたハイデルベルグ植物園に保管されている株になります。ラウ博士は1986年に2ヵ月ブラジルに遠征していたそうなので、その際に採取された株がハイデルベルグの温室に保管され(ラウ氏はハイデルベルグ大学の教授なので)標本株が開花するまでの期間を経て1991年に新種として同定したと考えて間違いないだろうと教えて頂きました。
追記:後から調べて1979年の時点でeddie esteves氏が発見していたという記事もありました。(CSSA jornal :Succulent and Xeromorphic Bromeliads of Brazil : Part 3: Encholorium maximum, Orthophytum bule-marxii & Dyckia goehringii  PIERRE J BRAUN & EDDIE ESTEVES PEREIRA


Heidelberg specimen
こちらがハイデルベルク植物園に保管されている標本株の写真です。2枚の写真は同一株と思われますが、それぞれ別の海外の掲示板より拝借しており、右の撮影者の方はレンズの性能のせいでちゃんと撮影できてなかった、すまん。。と言っていましたので、正確な色ではないかもしれません(ホワイトバランスもおかしい気がしますがw) 左はきちんと撮影されていると思います。共に見慣れたゴエリンギーより赤いですよね?
ブラジルのディッキアの第一人者Dyckia BrazilのConstantino Gastaldi氏もブラジルのピュアゴエリンギーは地色は全て赤で、きめ細かい白いスケールが乗ると言っています(ブラジルの環境下での話なのでそれを日本に持ってきて日照条件の悪いとこで栽培したら緑になることも考えられます)しかし上の写真の個体はコンスタンチノ氏が所有するのものとは大分違います。採取した場所・コロニーによっての個体差も大分ありそうですね。元の掲示板には「個体差か栽培環境の違い(ドイツは自生地と比べ日照量が少ない)で本来の特徴が出ていないようだ」的な事が書かれていました。また、このクローンはヨーロッパで広く普及して栽培されているが、当然アメリカでも増やされているとも書かれていました。


Heidelberg specimen Clone
こちらは最近某オークションで上のハイデルベルク標本株のクローンとして手に入れた子株(真相は不明)
このように親株からランナーを伸ばして子株を出すのがゴエリンギーの一番の特徴です。他のディッキアは基本的に親株に密接して生えてきます。葉を展開している部分でわずか5cmほどですが、ただならぬオーラを放っております。葉の色を見る限り上の標本株の血を引いていると言われればそう思えるルックスです。発根まで緊張しましたが、現在無事発根して水を吸い上げ始めています。きちんと育てれば化けそうなポテンシャルを感じます。偶然ですが写真は何か火の玉のようなものを吐き出しているように見えますね(笑)


goeringii F2 / goehringii type red の名前でタイから輸入)
ゴエリンギーと言われたら最初に思い浮かべるフォルムに近いのではないでしょうか?ですがコンスタンチノ氏は右のwig(かつら)のように葉が巻いてボール状になるものはピュアなゴエリンギーではなく全て交雑(ハイブリッド)だと断言しています。ブラジルのゴエリンギーの葉はゆるくアーチを描いて下に垂れると。左の個体はスプレーで白く塗ったのか?というくらい葉がワックス質で純白です。もうこれはハイブリッドでも何でもいいです。ただ美しいです。


goeringii original clone (という名で売られているもの)
去年子株を2つ同時に購入して我が家で栽培したものです。
そもそも「オリジナルクローン」という表記はこれを購入したアメリカのナーセリーが銘打って販売しているもので、純血であったり原種ということではないと思います(多分)。しかしハイデルベルグの標本株は実生株も増やされてるみたいで、「オリジナルクローン」として出回っているのは、もとはハイデルベルククローンの実生株の可能性もあるそうです。このクローンがそれなのか、真相は分かりません。最初は徒長しているのかと思っていましたが(それもある)、右のフォルムはコンスタンチノ氏のゴエリンギーに少し似ているようにも感じます。。。共に上のタイから来たものと比べるとコンスタンチノさんの持っているホワイトフォームっぽい血は入っていそうな風貌ではありますね。左は葉が巻きすぎて完全なボール状になっていますが。


Dyckia `Samed Rtp'
(左)タイの趣味家の方から譲って頂いた現在発根待ちの子株    (右)その親株
goehringii×goehringiiから生まれた斑入りの超変わり種。謎のゴエリンギーです。譲ってくれた趣味家の方は`Andaman'の名前で流通しているものと同じだと言っていました。斑入りというか、もうレインボーカラーです(笑)どんな姿になるのか今後の成長に期待してます。ガンガン日を当てないと特徴出てこなそうですね。女子力高そうなゴエリンギーですw ちなみにandamanとはタイの有名なビーチの名前で、このオーロラアンダマンと呼ばれる個体のファーストロットは当初子株で400ドルで販売されていたらしいです。恐ろしや。もちろん僕はそんな値段では買っていませんよw

紹介したもの以外にも様々なタイプがありますが、やはり本物のgoehringiiとして真実味があるのは現在も自生地でディッキア ハンティングをされており、目眩がするほど美しいゴエリンギーを多数お持ちのコンスタンチノ氏が紹介しているものなのでしょう。スペシャリストであるご本人が言い切ってますしw 是非下のリンクからコンスタンチノ氏のgoehringiiを見てみてください多分美しすぎて失神すると思います。

Dyckia Brazil http://dyckiabrazil.blogspot.jp/search?q=goehringii
*最初と途中に「これはゴエリンギーではない」という例の写真も多数出てくるのでご注意を。

また、いろいろと写真を並べましたが、今の段階ではどれも最近我が家に来た子ばかりなので、ただの「買い物自慢」になってしまっています。。
ようやくシーズンを迎えましたので、これから綺麗に育てていき、また報告したいと思います。僕が言いたいことはただ1つ!goehringiiは繊細さと荒々しさをもった美しい品種だということです(笑)他に育ててみたいディッキアが沢山いるのに常に探していて優先して買ってしまうんです。栽培スペースにも限りがあるので暫くは育成に専念したいと思ってはいるのですが。。。
ピュアゴエリンギーを探すのは大変そうですが、ゴエリンギーを片親にした素晴らしいハイブリッドも沢山作出されていますので、ご興味を持って頂けたら是非一つ育ててみて下さい。きっと虜になるはずです!

6 件のコメント:

  1. ゴエリンギーの斑入りは初めて見ました。しかも入手済みとは!(最近デリカータの斑入りも出たようです)。 ハイデルベルク クローンは今後の成長が楽しみですね。写真の転用は難しいですが、会報誌に載せたらどうでしょう? 

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    1. Sさん
      今回紹介したHeidelberg cloneとAndaman (samed Rtp?)は立派に育てて、是非総会でお見できたらと思ってます!いつかは会報誌に載せたいですが、今回の記事の内容はほぼSさんに教えてもらったことですので僕が書くなんておこがましいですよw でも、もしその時がきたら是非ご協力よろしくお願いします!
      最近デリカータも幾つかPUPを育ててます。鋸歯に返しのある種に弱いんですよね〜。
      斑入りデリカータはやばそうですね!見てみたいです。

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  2. こんにちは!またマニアックな記事を、、、笑
    ゴエリンギーの容姿は唯一無二ですよね。

    うちのゴエリンギーは思いっきりカールするゴエリンギーで、
    マイケルさんとこのオリジナルと銘打たれてない方ですね。

    刺もワックスも控えめですが、カール具合はなかなか他にはない魅力です。
    しかしよくよく考えてみるとあのカールした姿、他に何とかかっているんでしょうね?

    ぼくもいつかタイプ標本に近いものを入手したいです。

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  3. Chidaさん
    かなりマニアックでしたねw
    今日更にハイデルベルグ標本株の追加写真と情報を更新しましたので是非見てみてください。
    こうして見るとマイケルクローンと近い気がしてきました。
    僕もカールした葉がたまらなく好きです。うちのはカールし過ぎて2周めに突入しそうな勢いです。
    ふと思ったのですが、逆にゴエリンギーにデリカータの血が入ったら細葉でアーチを描くゴエリンギーになりそうだなあと。。いろいろ想像するとワクワクしますね!ブラジルに行きたくなりますw

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  4. あれ、気付けば名前がchidaになってましたw
    改めましてmitsugenです。

    うちのも2週目突入しそうです。冬場水あげすぎて体調崩しちゃいましたね。
    ゴエリンギー×デリカータって見ないですね。面白そうな組み合わせです。

    うちでも原種の掛け合わせを企んでいて、ミラグレンシス×ペクティナータなんて渋いの出てきそうじゃないですか?デリカータはコリスタミネアと掛け合わせると面白そうだななんて思ったり。想像を膨らませるのはタダですからね^^
    やるなら誰もやらなさそうなところを攻めてみたいですw

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    1. mitsugenさん 最初からmitsugenさんって分かっていましたよ〜w
      ミラグレンシス✕ペクティナータは面白そうですね。ペクティナータのフォルムでミラグレンシスの強鋸歯がでたら....とか考えるとゾクゾクします!デリカータにコリスタミネアかけて鋸歯無くならないといいですねw
      開花のタイミングが合えばいろいろやってみたい事だらけですよね〜。

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