互生本能

タイトルはなんか「母性本能」みたいで語感が良く気に入ってます(笑)
「互生(ごせい)」を辞書で調べると 植物の葉が茎の一つの節に1枚ずつ方向を違えて付くこと とありますがディッキアにおいても互生というのか厳密には分かりません。でも互生アロエとか言ったりするので意味が伝われば良いでしょう。要は左右互い違いに葉を展開するディッキアをご紹介したいということです。「てか、dyckiaで互生ってあのお方しかいないじゃん」という皆様の声が聞こえてきますねw
もはや説明不要、誰が言ったか知らないが「Dyckiaの王様」と呼ばれているestevesiiがそれの代表です。

Dyckia estevesii(原種)
estevesiiは原種ですのでこのお姿で昔から自然界に自生しているという事になります。
普通はロゼットを形成するのでかなり特殊なディッキアです。大株になってくるとだんだん前かがみに倒れて(斜めになって)くることが多く、倒れて空いたスペースや背中(太陽に直面する側)の葉の間から子株を出してきます。もっと水を辛めにして強烈な日射しで育てれば葉も太く密になり、葉が片側10枚超えてくるとかなりの迫力なのですが、自分のはまだまだこれからなサイズですね。十分場所を取っていますがw


Dyckcohnia 'Conrad Morton' × Dyckia estevesii (属間交配種)
これは交配種ですがとても面白いです。Dyckcohnia自体がDyckia×Deuterocohniaの属間交配ですがそれにestevesiiを掛け合わせるという、、、もはや乱交過ぎてよく分かりませんw 1/4デウテロの血が入ったクオーターってことになるんですかね。新進気鋭の創作系ラーメンのスープに、伝統の棊子麺を合わせ、トッピングにパクチーを乗せたような交配といったら良いのでしょうか?笑  最近まで互生を保っていましたが、置き場所が悪かったのか鉢を回して上げるべきだったのか、旋回し始め螺旋階段のようになってきました。

estevesiiと比べると鋸歯色が黄色から赤のグラデーションカラーで、俄然大きく鋭いです。服を引っ掛けた日には最後、、、今年Tシャツ2枚やられています。estevesiiを使った交配種で互生になるものもたまにいますが、大体はもう片親の特徴が前に出てロゼットを形成するパターンのものが多く、大株になっても互生を保つものは少なく感じます。これはかなり良いバランスでとても気に入っています。


Dyckia potiorum(原種)
これは比較的最近ブラジル南西部マットグロッソ・ド・スル州(サンパウロとパラグアイの間辺り)で発見された互生のディッキアです。
写真はまたDyckia Brazil様からお借りしました。コンスタンチノ様ありがとうございます。
初めてこの写真を見た時はestevesii以外に互生のやつがいたなんて!しかも地面を這うように葉を展開する...だとぅ...! と衝撃を受けました。
potiorumという名前は発見者のAnselmo Pot氏の名に因んでElton Leme氏によって記述されたとあります。

potiorumは強烈な日射しが降り注ぐアレナイト(赤い砂岩)の荒野に生息しており、小ぶりで葉はestevesiiより多肉質のようです。なんといっても地面すれすれに横たわって生長するのが奇妙ですよね。色はグリーン・赤・シルバ−・白と様々な色が見つかっているようです。背中に乗っているように見えるのは子株ではなく、苞(苞葉)にあたる部分です。他のディッキアでも花芽を伸ばし始める前に分頭?花芽でるの?どっち?と迷うアレです。そして驚くことに子株は側生(脇芽)ではなく匍匐茎(ランナー)で出すとあります。ランナーといっても数ミリみたいですが、匍匐茎で子株を出すのはdyckiaの中でゴエリンギーだけだと思ってましたのでビックリです。見た目通りpotiorumはかなり特殊な種のようですね。そうなると、本物を見てみたい、欲しい、、育てて見たい、、、と思ってしまうのが人の心。滅多にpotiorumが市場に出回る事はありませんが、先日このpotiorumを使ったオリジナル交配種の種をお持ちの方がいたので、親の余剰株はあるかお伺いしたところ、小さい実生株ならあるということでお譲り頂けました。譲ってくださったMさんありがとうございます。

Dyckia potiorum (seedling from Brazil)
.......小さすぎてまだ普通のディッキアですねw しかし完成形をestevesiiくらいの大きさだと思っていたので、成体まであと3年は覚悟していたのですが今回きちんと調べてみて開花サイズでも大人の手のひらくらいだと分かったので2年もあれば本来の姿が見れるかもしれません。ここからどういう風に互生になっていくのか楽しみです。コン様を習い盆栽っぽく仕立てたいなぁ。

きっとまだまだ世界には想像もつかないような不思議なディッキアが人間に発見されずどこかに自生しているのだと思います。ブラジルにお住まいの愛好家の皆様、遠く離れた日本から応援していますので、新たなディッキアの風をお届け下さい!楽しみにしております!
気づいたらかなりの長文。。。最後まで読んで頂いた方ありがとうございました!

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