20161007

■ Dyckia 'Bone' ■


今年の春に導入して以来一番のお気に入りとなった D. 'Bone' D. ‘Brittle Star’F3から選抜された白くて細かい鋸歯が行ったり来たりする、その名の通り「骨」のような品種です。色・鋸歯・フォルムともう自分の好きな要素てんこ盛りです。好きなディッキアランキング不動の一位だったゴエリンギーを超えたかもしれません。。そんな我が愛するBone半年の成長の記録です。


20161006

■ サイン ■

たまに園芸店で売られているディッキアを見ると、サボテンもしくはユーフォルビアなどいわゆる多肉植物と同じ管理(用土と潅水頻度)をされていたであろうカピカピで可哀想な苗を目にする事があります。ディッキアは半乾燥地帯や強烈な日射しが降り注ぐ荒野・懸崖などにも生息しており元来乾燥に耐える力は持っていますが、耐えているだけで本来は水が好きな植物です。コンスタンチノ大先生のブログで自生地の写真を見ると増水したら完全に水没してしまうような川辺にも自生しています。ですので、多肉の用土・潅水頻度だと観賞用として綺麗に育てるのはなかなかに難しいかもしれません。強光線下でそのような管理を続けると、葉は徐々に茶色がかった(くすんだ)色に変色し、U字に閉じてきて、下葉・葉先の枯れも止まらなくなります。もし多肉・サボテン用のミックスコンポストをお使いでしたら夏場はかなり頻繁に潅水するか、腰水にするくらいでないとキツイと思います。冬場の管理には逆に都合が良いかもしれませんが...。ディッキアパイセンの中には小粒軽石にピートモスを混ぜただけの用土で素晴らしい状態に作り上げている方もいます(上級者テク)ので、用土は日照環境・潅水頻度のバランスを取れれば何でもOKと言えばOKで、最終的に「好み」となってきますが、一般的には排水性と保水性を兼ね揃えた用土を使うのが無難です。自分は赤玉土とゴールデン粒状+硬質用土(軽石・日向土・セラミスなど)+腐葉土もしくは培養土など有機質を株の大きさを見て適当に配合しています。
では、水が足りていないかの判断はどうしたら良いか?単純に用土に指を突っ込み、カラカラだったら水をあげればいいだけですが、用土が見えないくらい葉を展開している株は葉の状態をチェックして判断するしかありません。白いディッキアだとそれが分かりやすいので下の写真をご参照ください。白ディッキアに限らず水が切れてくると葉の地色が乾いた感じに赤みが増してきたり、黄色っぽくなってきます。太陽を沢山浴びて赤みが増してくる時の健康的な深い赤とは異なる、変な発色の赤なので毎日観察していれば何となく分かると思います。
左)約10日間水を与えなかった状態              右)潅水2日後