若かりし頃の友人(自分でもよいですが)を思い返して、あいつ小学生の頃運動神経抜群で、顔もカッコ良くモテモテだったのに高校入ってから全然イケてなかったなぁ…とか、幼馴染の女の子に成人式で再会したら誰だか分からないほど可愛くなっててドキッとした、みたいな経験ってありませんか?
歳を重ねて味のあるカッコいい親父になる方もいますし、人は「一番旬な時期」がそれぞれ異なると思います。また、本人は昔から変わっていないけど時代によって「イケてる」という枠に収まることもありますよね?いきなり何の話だよ!?と思うかもしれませんが、ディッキア含め、植物でもそういうのって多々あるなぁと、最近しみじみ思うのです。気に入っていたけど、大きくなってきたら大アジになってきて「思ってたんと全然ちがーう!」ってなる個体もいれば、地味だった個体がある時急に化けて一番のお気に入りになったり、そんなんを繰り返している気がします。ということで、今回は成長過程で変わるディッキアの顔についてのお話です。
20181006
20180928
■ Dyckia goehringiiを求めて ■
Dyckia goehringiiは、私がディッキアを好きになるきっかけとなった原種です。2014年の春、初めて海外からブロメリアを個人輸入した際に、なんとなくリストにあったD.goehringiiも買ってみたんですね。当時はBillbergiaが好きだったので、本当に「ついでに買ってみた」といった感じでした。届いたダンボール箱を開け、ドキドキしながら新聞紙に包まれた苗達を開梱していくと、鋸歯の跡がくっきりと刻まれた美しい葉と、鋭くカーブした大きな鋸歯の真っ白なディッキアに衝撃を受けました。「こ、こんな美しい植物がブラジルのどこかに生息しているのか!?」と。それがD.goehringiiとの出会い、そしてディッキア沼の扉でした。。この沼は深く、ずぶずぶと歩み進んでいるうちに、気づけば自分の身長より遥か深いところまで潜り込んでおり、最早どっちが前で どこに向かっているのかすら見えなくなっております(笑)。初めてゴエ様を手にしてからは、D.goehringii について調べまくり、聞きまくり、集めまくりました。そして棚がD.goehringii でいっぱいになった時に気づいたのです。流石にこんな同じ種ばかりいらなかったと....(笑)スペースの都合でだいぶコレクションを整理しましたが、今もなお愛してやまないこの種をご紹介させていただきます。
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Dyckia sp. E-362 (Photo from Die Bromelie 2004_3)
20180112
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