20160901

南国感

今年の8月後半は台風ラッシュでしたね。蒸し暑かった夏も台風が去ると同時に湿度は落ち着き、カラッとした秋の空気を感じられるようになってきました。少し寂しい気もします。まだまだ夏は終わって欲しくない!そんな気持ちを込めて南国感溢れるディッキアを。


Dyckia Dakota
斑入りディッキアの代表格でとても有名な品種ですが、実はかなり謎に包まれたディッキアです。BSI(国際ブロメリア協会)の登録を見ても「D.fosterianaからの斑入り?」となっており、親も「D.fosteriana?」という表記で、かなりざっくりしたスカスカな内容です。掲載されている写真も株よりチャニン氏のドヤ顔の方に目が行ってしまいますね。
Full sunで育てると、写真よりもっと赤くなりますが我が家の環境ではオレンジ止まり…でもこちらの方が好みだったりします。特徴としてほぼ子株は吹かないので(出ることもありますが非常に稀です)、分頭カチ割りがメインの増やし方になります。また、自家受粉の実生で斑入りが出ることも稀だそうです。たまに斑の入っていない実生株にDyckia ‘Dakota’という札が刺さって売られていますが、きちんと(F1)もしくは(Hybrid)と付け加えなければいけないと思います。

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Dyckia estevesii
去年「互生本能」というタイトルで記事を書いた時に登場したエステベシーがかなりいい感じに育ってきています。ブロメリア愛好家だけでなく我が家に見学に来た友人全員にカッコイイと賞賛を受ける人気者です。この子株の付き方がたまりませんね〜。

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Dyckia ‘Samed Rtp’
Andamanの名で流通している斑入りのド派手なゴエリンギー系の園芸品種です。登録されている名がD.Samed Rtpですのでお間違いなく。名前の由来は作出者のRattanapong氏のRtpと彼の住んでいるSamed島が由来だそうです(本人から聞きました)。小指ほどの子株から約2年、斑入りなのに成長は早いです。
以上、南国=夏を感じるディッキア達でした!