20171219

■ Dyckia入門_序章 ■

Dyckiaとは
Bromeliaceae(ブロメリア科)  Pitcairnioideaeピトカイルニア亜科) Dyckia(ディッキア属)に分類される主にブラジルに生息する地生種です。地生種=土に根を張って水分や養分を得る

_馴染みのない方は、アロエ、アガベの仲間と間違われがちですが、パイナップルの仲間です。余談ですが、うちの近所のおばちゃん達は何故か、自分の育てているブロメリア科の植物達を「サボテン」と言います。。こんな思いっきり葉っぱで構成されていて形状もまるで違うのに.....不思議です。パイナップルの葉の部分だけ見てみて下さい、ほら、ディッキアに見えてきたでしょ??逆にディッキアばかり見ているとパイナップルの頭を捨てれなくなります(笑)

_Deuterocohnia(デウテロコニア)Encholirium(エンコリリウム)Hechtia(ヘクティア)などの地生ブロメリアは見た目も性質も非常に近い属となっています。ちなみに「エアープランツ」と呼ばれるTillandsia(ティランジア)や、タンクブロメリアと呼ばれるBillbergia(ビルベルギア)やHohengergia(ホヘンベルギア)なども同じブロメリア科の仲間です。LOVEブロメリア!



20170912

■ 'Brittle Star' Blood ■



Dyckia  Brittle Star'  は 故 Bill Baker氏の最高傑作と呼ばれる D.dawsonii x ( D.fosteriana D.platyphyllaから生まれた交配種。BSI=Bromeliad Society International Bromeliad Cultivar Registerを見ると作出されたのは1998年と記載されています。FCBS=Florida Council of Bromeliad Societiesだと2001年となっていますが、どちらにせよこの世に誕生して約20年が経っているにもかかわらず、この色褪せないカッコ良さ!!原種同士の掛け合わせがメインで、今見ると地味な交配種ばかりであっただろう時代に このD. 'Brittle Star'がセンセーショナルだったことは容易に想像できます。

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Dyckia 'Brittle Star' (Photo from BCR)


こちらはBCR=Bromeliad Cultivar Registerに掲載されている登録写真。おそらくBryan Chan氏所有のもの、もしくは下のChanin氏の株の若かりし頃かと思われます。ディッキアは成長の過程で顔が変わるので、登録の写真はもっと沢山の写真を掲載して欲しいですね。

20170817

■ D.goehringii var. lemei 活着までの道のり ■


D.goehringii var. lemei(またはD.goehringii new form)と呼ばれるElton Leme氏が中央ブラジルで発見したといわれているゴエリンギーの変種。ゴエリンギーは原種なので採取地で多少の個体差があって当然な訳ですが、この個体は他にはない 白さ、葉にくっきりと刻まれた鋸歯の痕、そして鋸歯の先端が逆向き混じりというかなり特徴的なゴエリンギーです。初めて「Dyckia Brazil」で上の写真を見た日からいつかは欲しいと夢見ていたこの個体。

20170610

■ 洗礼 ■

どもども。より良い栽培環境を求めビニールハウスを建てました。自宅の管理会社もうるさいし、もう全ての植物を移動しましたよ。。。ハイエースで2回。そして、自宅に植物が全く無いこの喪失感。。。出勤前に株の状態をチェックしたり、水を与えたりという事がなくなったので全く早起きしなくなりましたね。ベランダに出ることも少なくなりましたので、自分が徒長し、若干老けた気すらします。

自宅のベランダは日の出から12〜13時くらいまで直射日光があたり、午後は完全に日陰という環境でしたので、今まで5〜7時間(置き場所で差がある)という日照条件の中、徒長させず色を出すためにいろいろと工夫してきました。大鉢は用土の排水性をかなり良くし、灌水は用土が乾ききる直前までおさえ肥料もほとんど与えない、所謂「締めて育てる」に準ずる方法を取っていました。もちろん株の大きさ・根の量・品種によって調整して管理していましたが、全体的にはスパルタ気味の管理。しかし現在は環境が変わり、今まで通りの締め気味管理では危険な事を痛感しています。ハウスは朝6時から日没まで常に直射ガンガン=FULL SUNなので日照時間は今までの倍になりました。ディッキアにとってはかなりの環境の変化です
早速その洗礼を受けたのがこちら

20170208

■ 冬の管理_失敗編 ■

ディッキア育て始めて4回目の冬、一年前の冬は大事な株は日当たりの良い室内で管理し、大きい株はベランダに置いたビニールをかけただけの簡易温室と完全軒下のスパルタ管理でちょっとした下葉・葉先の枯れくらいで大きなダメージは皆無のまま無事越冬しました。

自宅の環境 
都内東向きのベランダで、冬季は朝8時〜12時くらいまで直射日光が当たります。最高30度最低0度くらい。雪が積もってもビニール温室は加温せず。軒下チームのみ雪の時は室内へ移動といった感じでした。潅水は株の大きさ・状態を見て一ヶ月に多くても2回程度。自宅組は今年も同じ管理で全く問題なし。直径10cmに満たない小さな株も今のところノーダメージです。
今年は夏の無計画な鉢増しの結果、圧倒的にスペースが足りないので大株は埼玉県西部にある実家に預け、2週間に一回チェックに行く形で、順調に冬の折り返し地点を迎えました。しかーし、先日実家へ定期チェックに行くと大惨事を目のあたりにすることに。。。

実家の環境 
プチカの半強化ガラス温室(0.5坪)南向きで9時〜16時まで直射日光が当たります。温度計が電池切れで室内温度は現在計測不能。。潅水は実家に行った日の様子を見て月1回程度です。