2020年、今年は「WILDWOOD」「TOKYO PLANTS WORLD」日本ブロメリア協会の「春のブロメリアフェスタ」など沢山の植物のイベントに出店予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、春は緊急事態宣言が発出され、初夏は第二波懸念と、イベント自体が中止を余儀なくされてしまいました。しかし現在(20年9月)の社会情勢は「新しい生活様式」「with コロナ」へと移り変わり、感染の警戒はしつつも経済を回していかなくては…という微妙な緩和ムード。もちろん大規模のイベントや、地下など密閉空間での開催はなかなかに難しいものがありますが、小規模で、換気、殺菌、密を避けるといった感染予防を目の届く範囲でしっかりできる環境であれば開催しても良いのではないか?ということで、久しぶりに展示と販売をすることにしました。
今回は植物の合同販売イベントではなく、華道家の友人 萩原亮大くんのアトリエ「花萬界然」の二階にオープンするギャラリースペースで、陶芸家の友人Gentceramicsの横山玄太郎くんと三人で、それぞれの作品を展示・販売したりコラボレーションして何かを制作したりと、植物の販売イベントにはない面白いことをしたいと思っています。
20200930
20190227
20181006
■成長過程での変化■
若かりし頃の友人(自分でもよいですが)を思い返して、あいつ小学生の頃運動神経抜群で、顔もカッコ良くモテモテだったのに高校入ってから全然イケてなかったなぁ…とか、幼馴染の女の子に成人式で再会したら誰だか分からないほど可愛くなっててドキッとした、みたいな経験ってありませんか?
歳を重ねて味のあるカッコいい親父になる方もいますし、人は「一番旬な時期」がそれぞれ異なると思います。また、本人は昔から変わっていないけど時代によって「イケてる」という枠に収まることもありますよね?いきなり何の話だよ!?と思うかもしれませんが、ディッキア含め、植物でもそういうのって多々あるなぁと、最近しみじみ思うのです。気に入っていたけど、大きくなってきたら大アジになってきて「思ってたんと全然ちがーう!」ってなる個体もいれば、地味だった個体がある時急に化けて一番のお気に入りになったり、そんなんを繰り返している気がします。ということで、今回は成長過程で変わるディッキアの顔についてのお話です。
20180928
■ Dyckia goehringiiを求めて ■
Dyckia goehringiiは、私がディッキアを好きになるきっかけとなった原種です。2014年の春、初めて海外からブロメリアを個人輸入した際に、なんとなくリストにあったD.goehringiiも買ってみたんですね。当時はBillbergiaが好きだったので、本当に「ついでに買ってみた」といった感じでした。届いたダンボール箱を開け、ドキドキしながら新聞紙に包まれた苗達を開梱していくと、鋸歯の跡がくっきりと刻まれた美しい葉と、鋭くカーブした大きな鋸歯の真っ白なディッキアに衝撃を受けました。「こ、こんな美しい植物がブラジルのどこかに生息しているのか!?」と。それがD.goehringiiとの出会い、そしてディッキア沼の扉でした。。この沼は深く、ずぶずぶと歩み進んでいるうちに、気づけば自分の身長より遥か深いところまで潜り込んでおり、最早どっちが前で どこに向かっているのかすら見えなくなっております(笑)。初めてゴエ様を手にしてからは、D.goehringii について調べまくり、聞きまくり、集めまくりました。そして棚がD.goehringii でいっぱいになった時に気づいたのです。流石にこんな同じ種ばかりいらなかったと....(笑)スペースの都合でだいぶコレクションを整理しましたが、今もなお愛してやまないこの種をご紹介させていただきます。
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Dyckia sp. E-362 (Photo from Die Bromelie 2004_3)
20180112
20171219
■ Dyckia入門_序章 ■
Dyckiaとは
Bromeliaceae(ブロメリア科) Pitcairnioideae(ピトカイルニア亜科) Dyckia(ディッキア属)に分類される主にブラジルに生息する地生種です。地生種=土に根を張って水分や養分を得る
_馴染みのない方は、アロエ、アガベの仲間と間違われがちですが、パイナップルの仲間です。余談ですが、うちの近所のおばちゃん達は何故か、自分の育てているブロメリア科の植物達を「サボテン」と言います。。こんな思いっきり葉っぱで構成されていて形状もまるで違うのに.....不思議です。パイナップルの葉の部分だけ見てみて下さい、ほら、ディッキアに見えてきたでしょ??逆にディッキアばかり見ているとパイナップルの頭を捨てれなくなります(笑)
_Deuterocohnia(デウテロコニア)Encholirium(エンコリリウム)Hechtia(ヘクティア)などの地生ブロメリアは見た目も性質も非常に近い属となっています。ちなみに「エアープランツ」と呼ばれるTillandsia(ティランジア)や、タンクブロメリアと呼ばれるBillbergia(ビルベルギア)やHohengergia(ホヘンベルギア)なども同じブロメリア科の仲間です。LOVEブロメリア!

20170912
■ 'Brittle Star' Blood ■
Dyckia ‘ Brittle Star' は 故 Bill
Baker氏の最高傑作と呼ばれる D.dawsonii x ( D.fosteriana x D.platyphylla) から生まれた交配種。BSI=Bromeliad Society International のBromeliad
Cultivar Registerを見ると作出されたのは1998年と記載されています。FCBS=Florida Council of Bromeliad Societiesだと2001年となっていますが、どちらにせよこの世に誕生して約20年が経っているにもかかわらず、この色褪せないカッコ良さ!!原種同士の掛け合わせがメインで、今見ると地味な交配種ばかりであっただろう時代に
このD. 'Brittle Star'がセンセーショナルだったことは容易に想像できます。
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こちらはBCR=Bromeliad Cultivar Registerに掲載されている登録写真。おそらくBryan Chan氏所有のもの、もしくは下のChanin氏の株の若かりし頃かと思われます。ディッキアは成長の過程で顔が変わるので、登録の写真はもっと沢山の写真を掲載して欲しいですね。
20170817
■ D.goehringii var. lemei 活着までの道のり ■
20170610
■ 洗礼 ■
どもども。より良い栽培環境を求めビニールハウスを建てました。自宅の管理会社もうるさいし、もう全ての植物を移動しましたよ。。。ハイエースで2回。そして、自宅に植物が全く無いこの喪失感。。。出勤前に株の状態をチェックしたり、水を与えたりという事がなくなったので全く早起きしなくなりましたね。ベランダに出ることも少なくなりましたので、自分が徒長し、若干老けた気すらします。
自宅のベランダは日の出から12〜13時くらいまで直射日光があたり、午後は完全に日陰という環境でしたので、今まで5〜7時間(置き場所で差がある)という日照条件の中、徒長させず色を出すためにいろいろと工夫してきました。大鉢は用土の排水性をかなり良くし、灌水は用土が乾ききる直前までおさえ肥料もほとんど与えない、所謂「締めて育てる」に準ずる方法を取っていました。もちろん株の大きさ・根の量・品種によって調整して管理していましたが、全体的にはスパルタ気味の管理。しかし現在は環境が変わり、今まで通りの締め気味管理では危険な事を痛感しています。ハウスは朝6時から日没まで常に直射ガンガン=FULL SUNなので日照時間は今までの倍になりました。ディッキアにとってはかなりの環境の変化です

20170208
■ 冬の管理_失敗編 ■
ディッキア育て始めて4回目の冬、一年前の冬は大事な株は日当たりの良い室内で管理し、大きい株はベランダに置いたビニールをかけただけの簡易温室と完全軒下のスパルタ管理でちょっとした下葉・葉先の枯れくらいで大きなダメージは皆無のまま無事越冬しました。
自宅の環境
都内東向きのベランダで、冬季は朝8時〜12時くらいまで直射日光が当たります。最高30度最低0度くらい。雪が積もってもビニール温室は加温せず。軒下チームのみ雪の時は室内へ移動といった感じでした。潅水は株の大きさ・状態を見て一ヶ月に多くても2回程度。自宅組は今年も同じ管理で全く問題なし。直径10cmに満たない小さな株も今のところノーダメージです。
今年は夏の無計画な鉢増しの結果、圧倒的にスペースが足りないので大株は埼玉県西部にある実家に預け、2週間に一回チェックに行く形で、順調に冬の折り返し地点を迎えました。しかーし、先日実家へ定期チェックに行くと大惨事を目のあたりにすることに。。。
実家の環境
プチカの半強化ガラス温室(0.5坪)南向きで9時〜16時まで直射日光が当たります。温度計が電池切れで室内温度は現在計測不能。。潅水は実家に行った日の様子を見て月1回程度です。
プチカの半強化ガラス温室(0.5坪)南向きで9時〜16時まで直射日光が当たります。温度計が電池切れで室内温度は現在計測不能。。潅水は実家に行った日の様子を見て月1回程度です。

20161102
■ Qdyckia Garden 訪問 ■
20161007
■ Dyckia 'Bone' ■
20161006
■ サイン ■
たまに園芸店で売られているディッキアを見ると、サボテンもしくはユーフォルビアなどいわゆる多肉植物と同じ管理(用土と潅水頻度)をされていたであろうカピカピで可哀想な苗を目にする事があります。ディッキアは半乾燥地帯や強烈な日射しが降り注ぐ荒野・懸崖などにも生息しており元来乾燥に耐える力は持っていますが、耐えているだけで本来は水が好きな植物です。コンスタンチノ大先生のブログで自生地の写真を見ると増水したら完全に水没してしまうような川辺にも自生しています。ですので、多肉の用土・潅水頻度だと観賞用として綺麗に育てるのはなかなかに難しいかもしれません。強光線下でそのような管理を続けると、葉は徐々に茶色がかった(くすんだ)色に変色し、U字に閉じてきて、下葉・葉先の枯れも止まらなくなります。もし多肉・サボテン用のミックスコンポストをお使いでしたら夏場はかなり頻繁に潅水するか、腰水にするくらいでないとキツイと思います。冬場の管理には逆に都合が良いかもしれませんが...。ディッキアパイセンの中には小粒軽石にピートモスを混ぜただけの用土で素晴らしい状態に作り上げている方もいます(上級者テク)ので、用土は日照環境・潅水頻度のバランスを取れれば何でもOKと言えばOKで、最終的に「好み」となってきますが、一般的には排水性と保水性を兼ね揃えた用土を使うのが無難です。自分は赤玉土とゴールデン粒状+硬質用土(軽石・日向土・セラミスなど)+腐葉土もしくは培養土など有機質を株の大きさを見て適当に配合しています。
では、水が足りていないかの判断はどうしたら良いか?単純に用土に指を突っ込み、カラカラだったら水をあげればいいだけですが、用土が見えないくらい葉を展開している株は葉の状態をチェックして判断するしかありません。白いディッキアだとそれが分かりやすいので下の写真をご参照ください。白ディッキアに限らず水が切れてくると葉の地色が乾いた感じに赤みが増してきたり、黄色っぽくなってきます。太陽を沢山浴びて赤みが増してくる時の健康的な深い赤とは異なる、変な発色の赤なので毎日観察していれば何となく分かると思います。
20160910
20160901
20160829
Mark_跡_紋様
自分はディッキアにハマったキッカケがその白さと葉に刻まれた鋸歯の跡が創りだす模様の美しさからなので、我が家は白いディッキアだらけです。もういい加減白いのいらないだろ、、、と思っていてもやめられません(笑)一概に白と言ってもそれぞれ葉の形状や鋸歯に特徴があるのでいろんな白が欲しくなってしまうのです。なかでもやはり鋸歯の痕がくっきり出る品種を見つけると我慢できないんですね〜。どの品種でも夏にガンガン日光を浴びている時期に展開してくる葉は鋸歯もしっかりしたものを出すので当然葉に刻まれた模様もくっきり出ます。品種によっては雨ざらしで激しい雨に打たれるとせっかくの模様が薄れてしまうので、今年は梅雨時期と台風など激しい雨の日は軒下・室内に取り込むなどして気を使って育てています。その結果かなりいい感じに育っていますので、いくつか紹介させて頂きます。
Dyckia `Dancing Dervish'20151005
■ 互生本能 / オルタナティブ■
タイトルは「母性本能」みたいで語感が良く 気に入っています。互生(ごせい)=alternativeとは、植物の葉が茎(幹)に対して1枚ずつ方向をたがえて付くこと。基本的にディッキアはロゼットを形成するなか、互生する原種は数種しか存在が確認されていません。代表的なのは自分も大好きな D.estevesiiとD.pottiorum です。野性味溢れる草姿がたまりませんね。
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Dyckia estevesii
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